4.ホームページ

2008.10.18 20:35

No.4 ホームページ

自分が作った、ちょっと先が見えるソフト・・・
世の中で、どう評価されるのだろう。
また、自分の能力が、どれほどのものなのか・・・
それを知りたかった。
 

まずは、ホームページを作ってみた。
そして、まじめに、こつこつ、こつこつ、予測記事を書いていた。
 

一発太郎のお世話になったら、アクセス数がしだいに増加し始めた。
すると、雑誌数社から取材があり、インターネット紹介雑誌に掲載された。
これは励みになった。今までの努力が報われた気がした。
そして、いっぺんにメジャーなホームページになった。
 

ある時、投資顧問の先生が、ご自身のホームページで紹介してくださった。
テレビで何回かお見かけした、有名な先生だった。
リンク集をみると、”株価天気予報”が1つだけ、ポツンとあった。
株価分析で紹介できるホームページはただひとつ、と書いてあった。
う〜ん、ここまで評価いただけるとは・・・
本当に、ありがたかった。
インターネットが普及し始めたころ。
ホームページもまだ少なかった、今とはチョッと状況が違うが・・・
 

証券会社の方からソフトを見せてほしい、と連絡があった。
人柄のいい方だった。”すばらしい”、とひとこと。
自分たちが開催している講演会で、話してほしい。とのこと。
短時間だが何回か講演会でお話をさせていただいた。
こまかい話は、そのうちに・・・
 

ある日、急激にアクセス数が増加した。
原因がわからないので、インターネットでいろいろと検索してみた。
ある大きなサイトに、”株価天気予報”とあった。なんだろうと思ったら・・・
株価分析で信頼できるホームページ、という紹介記事だった。
紹介された3つのホームページの中に”株価天気予報”が入っていた。
あとの2件を見てみると、実際に取引して成功している方の予想だった。
そんな、こんなで、多少は世の中に知られるようになってきた。

 
あのころは、ホームページに掲示板とメルアドをのせていた。    
その掲示板に、さまざまな依頼があった。
個別株の2〜3日先までの動向を教えてください、というのが一番多かった。
面白そうなので、個別株の3日先までの変化がわかるソフトを作ってみた。
まず、ソフトバンクをやってほしいという方が多かったので、やってみた。
あと2〜3の成長株の分析も、あれは本当におもしろかった。
そのうち、人気の銘柄の分析も再開しようかと思っている。
 

一方、メールは大変なことになっていた。
大損して、本当に困っている人たちから、たくさんのメールをいただいた。
本当に、気の毒としかいえなかった。              
どうするべきか、真剣に相談にのってさしあげた。
そのなかで、”お金”、の持つ深い意味が、だんだんわかってきた。
そう、”お金は使うためにあるんだ”、ということが。
大損した人達は、皆さん、お金を増やすことばかり考えていたように思う。
”株で損をしない方法”等についての細かい話も、そのうちに・・・
 

そんなこんなで、1年がたったころ。
外人買い、国外ヘッジファンドの大量購入の影響はさらに大きくなっていた。
しばらく前から、東京市場はNY市場に振り回されるようになっていた。
始めたころ、株価天気予報は85%前後の予測実績を誇っていた。
そのパーセンテージが、すこし下がってきた。
NY市場の分析をやらないと、この世界では生き残れない。
それは、わかっていた。しかし、NYは材料に過剰反応する市場。
分析だけでは、どうすることもできない。
最近の、NYと東京市場の関係とまったく同じ。

 
このころから、日をまたいで株を持っていられない時代が始まった。
雑誌でも、デイトレダーの成功体験の特集が、はやり始めた時期だった。
デイトレの時代になれば、日足の分析中心では、すまなくなるだろう。
時間足、分足、さらには秒単位での分析が求められるはずだ。
全体の予測が中心のサイトは、弾き飛ばされてしまうはず。
東証1部の全体の予測、そろそろ潮時かな、と思い始めていた。
 

つづく